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「三池争議」現代に問う 大牟田出身 港さん 友人らと映画製作へ
一九六〇年、三井三池鉱(福岡県大牟田市)で起きた「三池争議」をモチーフにした映画「ひだるか」を製作する計画が、同市出身の映像作家港健二郎さん(55)=京都市在住=と、三池、大牟田南両高校のOBを中心に進められている。命がけで闘った人々の力の源泉を探り、「大量リストラに沈黙する現代に問いかけたい」と港さん。併せて閉山後の疲弊した古里を元気づけたいと、広く支援を呼びかけている。
父親が三井系病院の管理職だったことから、子どもながらに三池争議を間近に見てきた港さんは、現代社会を照射するものとして争議を考え、構想を温めてきた。
昨春には脚本を完成させたものの資金調達のめどはたっていなかったが、昨年十一月、東京で開かれた三池争議の写真展で大牟田南高OBの会社社長上形憲昭さん(55)=東京在住=と出会ったことがきっかけで、同高と港さんの母校三池高のOBらが動き出した。三月には製作準備委員会が結成された。
映画の舞台は現在の福岡市。放送局の女性キャスターがリストラをめぐる労組分裂に直面。その悩みのなかで、末期がんの父親が三池争議時に炭鉱マンだったことを知り、争議の当事者たちの取材を始める―というストーリー。「ひだるか」とは「ひもじく、だるい」という地元の方言で、炭鉱労働の厳しさを象徴させたという。
港さんは「争議を知らない若い世代にぜひ見てほしい。市民エキストラも起用して盛り上げたい」と話している。
準備委は、製作協力鑑賞券(千五百円)を購入する支援者を五月末までに三万人集め、七月の撮影開始を目指している。問い合わせは準備委(上形さん)=03(3790)2795。
■三池争議
1959年12月、三井三池炭鉱での労組員約1300人に対する指名解雇通告を発端に、翌1月に始まった戦後最大の労働争議。経営側はロックアウトで対抗したが、60年安保闘争の騒然とした世相の中で全国の労組員らが三池鉱に集結。「総資本対総労働」の闘いといわれた。60年3月、路線の対立から三池鉱の組合は三池労組と三池新労組に分裂。中央労働委員会のあっせん案を労使双方が受け入れ、争議は収拾。同12月に生産が再開した。
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